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メビナビ・スペシャル
メタエス作品『無情の猫』を詠む
はるばると ほしをまたいで おとずれて なしたことは ねてようただけ
■ラキュート■
遥々と星々を越えて、多くの宇宙人が綺麗だと称賛する地球に訪れたのですが、
私がこの星で行ったことは、ただ眠りこけてマタタビに酔っただけでした。
まるで、旅行中のお父さんみたいですよね。
私の中では、旅行中のお父さんは、せっかく観光地に来ても、
ホテルや旅館でビールを飲んで眠りこけているという偏見があるんです(^^ゞ
あざむいて げかいのさわぎ あざわらい よもやおのれが たばかるるとは
■ナザッシ星人■
地球人を騙して、地上のドタバタを高見の見物して笑っていたのですが、
まさか自分達まで騙されるとは思いもよりませんでした。
因果応報ってヤツですかねぇ(^_^;)
※欺ひて →あざむいて＝ 騙して。からかって。
※嘲笑い →あざわらい＝ バカにして。
※謀るるとは→たばかるるとは＝騙されるとは思わなかった。
わがさくを ひとはぐあんと よびたるが かこのゆうしに とてもかなわず
■イチノモト博士■
私の作戦をみんなは「バカな作戦だ」と思って陰口を叩いているようですが、
過去に活躍したＺＡＴという組織の隊員達の作戦の足下にも及ばないと思いますよ。
あの人逹は、怪獣の捕獲にモチを使ったり、コショウを振り撒いたりしているんですからね。
しかも、成功してるんですよ。
私も彼等に負けないように発明品を改良しなくてはね。
※愚 案 →ぐあん＝馬鹿げた案・アイデア。
※迚 も →とても＝とてもではないが。
「博士の方が怪獣より目立ってたよね」
「イチノモト博士登場って感じだったね」
「じゃ直してこようか」
「いーからっ!!」
……