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メビナビ・スペシャル
岬 浩一作品『夢の朝マっク』を詠む
こうしきの さくでもかるく あつかわれ ここでもやはり そりゃくなりけり
■村 長■
公式の作品でも、私は脚本家から軽い扱いを受け、隊員たちからもナメられちゃってます。
そしてウルトラ大博物館の作品でも大きな活躍をしていません。
だから役どころも村長に鞍替えしたのに、それでも大きな活躍はできませんでした。
私は補佐官であり、村長でもあるんですよ?
マルでさえ本編では単独エピソードをもらって目立っているんだから、私も目立たせて下さいよぅ(涙)。
※粗 略 →そりゃく=丁重に扱わない様子。
岬 「おつかいもまともにできないクセに……(-"-;」
よのなかに ふかけつなるは ちからなり ひりきなきつねは よわみをにぎらん
■村長秘書■
世の中を上手に渡り歩くために必要なものは、権力や腕力・財力といった力なんですよ。
それらがない者は、強者の力を借りたり、強者の弱味を握って脅かすしかないんです。
これは、イソップ童話のキツネから学んだ手段なんですけどね。
これぞまさしく、「虎の威を借る狐」といったところでしょうか。
ひとまえで おんなあそびを もらされて わらべらのまえで あわすかおなし
■シュウの父■
たくさんの人達がいる前で、自分の女遊びを口外されてしまいました。
いたいけな子どもたちの前で、私は合わす顔がありません。
※童 等 →わらべら=子どもたち。
けんじょうを のがれてひなへ うつりしも へきゆうのちに まちをにおわん
■シュウの母■
街のわずらわしさに嫌気がさして、私はこの片田舎へと移り住んだのです。
方言まで身につけて、田舎の料理も上手に作れるようになりました。
それなのに、子どもたちときたら『マっク』がほしいと言い出すんですよ。
こんな自然に囲まれた場所で、都会にかぶれなくてもいいじゃないですか。
シュウくんのお母さんが登場したとき、「都会暮らしを臭わせる女性」とあったので、
田舎料理を作れるようになって、方言まで身につけるようになったのは、
都会暮らしがイヤになったからじゃないかと勝手に想像して詠んぢゃいました^^;
※喧 擾→けんじょう=やかましさ。ここでは、都会の喧騒のこと。
※鄙 →ひな=「田舎」の雅詞。
※僻 邑→へきゆう=都会から遠く離れた村。かたいなか。
※臭わむ→におわん=何事か好ましくないことが始まろうとしている。何かが起ころうとしている。
かのひとの ねがいかなえんと みをいれて おんなごころに ふりまわされん
■シュウ■
好きな人の望みを叶えようとガンバってみたのですが、
熱しやすく冷めやすい女性の心に振り回されました。
『女心と秋の空』とはよく言ったものです。
かいせずと おもうたことを といかけて ひとはどうして ことばにきゅうすか
■村松ミキ■
私は不思議に思ったことを質問しているだけです。
それなのに、みんな口を濁らせたり、黙り込んだり、ごまかしたりするんですよ。
なんでですか?
ウチの息子もそうなんですが、よく「どうして?」「なんで?」と聞きたがるんです。
たとえば、「○○という言葉の意味はなに?」という質問をぶつけてくるんですね。
で、私が答えに困っていると、
今度は「どうして、いつも使っている言葉なのに答えられないの?」ですって……
なんだか、そのことを思い出しちゃいました。
まちのこと おなじくおさと なりぬるも われはつねから まわりをあんずる
■村松っちゃん■
都会に住む少年と同じく、私も子どもたちのリーダーのような立場に立っています。
都会っ子の彼は、弱者に冷たくイジメを行っているような人でしたが、
私は常日頃から周りを気にするように心がけています。
これぞ、リーダーのあるべき姿ではないでしょうか。
※長 →おさ=リーダー役。
岬 「都会っ子の彼ってのはオリメビ第1話『発せられた言葉』のダイスケ君の事だな(笑)」
Tommy「しょーもないこと書かれちゃってwww」
岬 「彼も本望でしょう」
Tommy「なこたぁねーだろ!」
いずこのよも おすはにょにんに おどらされ いのちつくまで どうけにてっさん
■ジョーイチ■
国や時代が違っても、男は女性に振り回されてしまうものです。
私の国でもそうでした。ハンサムだからって、女性に有利になるとはかぎらないんですよ。
どこの国の映画でも、ハンサムが女性に振り回されている描写があるじゃないですか。
男というものは、命が尽きるまで女性の道化役に徹するしかないのかもしれませんね。
テッペイくんがテレビで女の子にフラれちゃったとき、
主人が「男はピエロだよな」と言った言葉をもらっちゃいました。
※何 処→いずこ=どこ。
※雄 →おす=「男」のへりくだった言い方。
※道 化→どうけ=ピエロのこと。
岬 「そんなリアルな話持ち込まんでも(泣)」
Tommy「(号泣)」
ゆうた人 「。・゚・(ノД`)・゚・。」
みをくだき こころとからだを みがけども われのおもいは つたわるものか
■カッペイ■
彼女に身を砕いて、自分の身体と心を磨く決意をしました。
しかし、あの鈍感な子には、自分がどれだけガンバっても愛が伝わらないような気がします。
そもそも、自分がガンバっていたことさえ気がついてもらえないのかもしれませんね。
『あいのり』で、サンちゃんという男の子の気持ちやガンバりに気づいていない女の子の姿を見て、
ちょっとカッペイくんとダブらせてしまいました。
岬 「……なんか、とっても痛い展開ですね、旧隊長」
Tommy「貴様がこんな話書くからだろーが!」
きょうかんに こうりんされし つわものは やまとをまもる それとたがうか
■いちご■
噂によると、私の故郷・中国では、ウルトラマンチャイナという人が活躍しているそうです。
その人は、日本で活躍しているウルトラマンたちとは違うのでしょうか?
アイアンロックスと戦っていたとき、彼の姿だけは見なかったのですが……
子供である私には、大人の事情はわかりません。
去年、婦人公論か週刊アサヒにウルトラマンチャイナの記事が載っていた事を
踏まえて詠みました(^_^;)
でも、こんな歌を詠んでよかったものかどうか……ファンの方から怒られないかドキドキです^_^;
※郷 関 →きょうかん=「ふるさと」「こきょう」の固い表現。
※兵 →つわもの=戦士。
以前、ティガのことを「つわもの」と呼んでいてカッコイイなと思ったので、敢えて用いました。
※違 う →たがう=「ちがう」の固い表現。
岬 「いちごちゃんが悩むのも無理はないかもねぇ……困ったものだな、ホント(^^;」
いつのよも おとめはやりに よわきもの ひとつをうめば つぎをほっする
■マ リ■
いつの時代でも、女性は流行に弱いものです。
一つが飽きてしまえば、次のものを欲しがってしまいます。
それは、「マっク」や「ホテル」だけではなく、「携帯電話」や「雑誌」「アイドル」に至ってもそうです。
ニュースかバラエティ番組で、ヒット商品の陰には女子高生や奥様がいると言っていたので、
それを踏まえて詠みました。
※倦めば →うめば=飽きれば。
岬 「男からすると流行の先端に敏感な女っていっちばんめーわくなんだよな!」
Tommy「(号泣)」
岬 「泣いてねーで何か言えよっ!!」
おとめごは としをめしても うみやすく まわりまきこみ はなをもとめん
■国家転覆の元凶とされた政治家■
女性というものは、歳をとっても熱し易く飽きやすいものです。
私が浮Pi───したPi───も、主人とのマンネリな関係に飽きがきちゃったのか、
刺激を求めて私に近づいてきました。
その影響で、周囲の政治家まで振り回されることになったのですが……
きっと、彼女は「そんなこと、私の知ったことではないわ」と言うんでしょうね。
ワイドショーの政治家の奥さんの浮Pi───問題があったとき、
たった一人の女性の一時の感情で、いろんな政治家や周囲の社会まで影響を受けているのを
思い出して詠みました。
「私の知ったことではないわ」は、少し前に不Pi───で話題になった
女性タレント(女優さんだったかな?)のコメントですね。
※乙女子 →おとめご=乙女の雅詞。
※捲き込み →まきこみ=「倦み」の言葉に掛けて、敢えてこの漢字を使用。
※華を求めむ→はなをもとめむ=刺激を求める。
Tommy「もしかして、ウルトラとしては、とてつもなくきわどい作品だったんじゃないか?」
岬 「だからちゃんと音声処理してるぢゃ」
Tommy「そーゆー問題ぢゃねーだろっ?」
このゆめを かくれみのにし ごうをふせ ぎしんをすてて ほしんにてんずる
■とんでもない勘違いをした首相■
子供の夢を叶えたいという御題目を唱えて、政治家の不祥事を隠すことに努めることにしました。
選挙活動中は「汚職や隠れた悪事を許しません」と正義感を露に演説していたのですが、
自分の「首相」という立場を守るためには、その正義感を捨ててでも、不祥事を隠さなくちゃいけないのです。
※業 →ごう=犯した過ち。行ってきたこと。
※義 心 →ぎしん=正義感。忠義心。
岬 「わかるなぁ」
Tommy「わかるなよっ!!」
あ、なんか金属質な歌がふたつも……
ひみつりに こしらえられし このからだ われもよじんも こさいわからず
■ユートムMKU(マークツー)■
私は秘密裏に地下の基地に作られて、配備されていました。
私をいったい、誰が作ったのか…それは、他人はもちろん、当の本人である自分自身でもわからないのです。
とにかく、私はプログラム通りに侵入者を迎え撃つだけです。
※拵えられし→こしらえられし=作られた。
※余 人 →よじん=他人のこと。
※巨 細 →こさい=(大きなこと・小さなことの意から)詳しいこと。
ものいみを しいしてところを かえつつも われのうんめい けっくおなじか
■アイアンロックス■
(ジャイアント・マウンテン・バージョン)
最初は沖縄の海、次は浦賀湾……どちらも、私にとっては忌むべき場所です。
だから、今回は縁起を担いで「海」から「山」へと活躍する場所を変えたのですが、
またしても私はあっさりと倒されてしまいました。
同じ浦賀湾でも、メフィラス星人はあんなに活躍していたというのに……
場所が負ける原因ではなかったのでしょうか。
もうちょっと、目立ちたかったものです。
岬さんから、アイアンロックスは「戦艦大和」の改造で、
視聴者的にもつまらない話だったという情報をいただいて、
今回もまともな活躍はできず、ウルトラ戦士の総動員というインパクトに存在感を消されてしまった
アイアンロックスの嘆きを詠んでみました。
※物忌み →ものいみ=縁起を担ぎ、ある事柄を忌むこと。
※思 惟 →しい=深く考えること。
岬 「あ!『視聴者的にも』ってところワザワザ書かなくたって!!」
Tommy「あーあ、セブンファンから非難轟々だろうなw」
岬 「葵さぁ〜ん……(ii)」
葵 「『私の知ったことではないわ』」
岬 「葵さんのフリして言うなーっ!!」
Tommy「ばぁ〜れぇ〜たぁ〜かぁ〜っ!!www」
ん?!なんか、も〜ひとつあるよ!!
ひさかたの とうばんなれど ゆうひなく にのまいふまぬと もうどうをせん
■シオリ先生■
『ウルトラマンジオ』以来の久々の登場なんですが、
シナリオを見てみると私の活躍がないじゃないですか。
これじゃあ、ショウくんやトミィと同じ寂しい運命をたどっちゃうと思って、
勝手におもいっきり暴れてふざけちゃいました。
これで、少しは存在を主張できたかなァ?
『灼熱の恋』の時の岬さんとTommyさんの前書き(?)会話で、
勝手にキャラクターが存在主張をしちゃったというコメントを見ておもいつきました☆
※雄 飛 →ゆうひ=盛んに活動すること。
※妄 動 →もうどう=深く考えずに軽々しく行動すること。




これにて『ウルトラマン万葉集/葵バージョン』、終了です。
ご精読戴きまして、誠にありがとうございました。
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