TOP   目次   ←プロジェクト・フェアウイング   対”怪獣”戦闘機→

ガッツウイング誕生
TPC2000 GUTS
●GW-01
●GW-02
●GW-01MO-0
○0D100




地球平和連合


 2004年、世界は転生を宣言した。2005年初頭に国際連合及び全世界の軍備を同時に解体し、国連を母体とした全地球的救助・警備組織、地球平和連合= Terrestrial Peaceable Consoritium 【TPC】を発足させる事が、国連総会で決議採択された。サワイの理想であった「全世界非武装化」が、遂に実現することとなったのである。勿論ここに至るまでの議論は決して平坦ではなく、特にサワイの事実上の片腕であったヨシオカとの武装解除思想に関する確執は一時かなり深刻な局面を見せたが、最終的にはサワイの理想が支持された形になった。
 サワイは地球平和連合総監となり、【UNDF】は武装解除の上【TPC】直属の組織として救助・輸送・警備を担当する「警務局」として再編成され、ヨシオカがその局長の任にあたることが決定した。この時点でFW-1/2は全機の武装が取り払われ、救助/輸送用機として運用されることとなった。
 新たな時代を迎えるに当たりサワイは、二つの計画に着手した。その一つが、頻発する異常現象とそれによる災害に対し受け身でなく積極的に解析・対処するための超常現象対応機関、仮称【G機関】の設立であった。人類が未来への希望を失わないためには、今世界中で起こっている過去の常識の通用しない現象の謎を解き、解決していく知恵と勇気が必要だとサワイは考えていた。更に宇宙では、外宇宙からとおぼしき飛行体の接近探知例が急増していた現状があり、いずれ訪れるであろう地球外知的生命体とのファーストコンタクトへの準備も欠かせないものと思われた*5
 サワイが押し進めたもう一つの計画が、以前より【NSDA】を中心として準備していた「宇宙開発構想」の本格的始動である。人間同士の争いの時代が終わろうとしている今こそ、人類を人類たらしめた御しがたくも偉大な好奇心と闘争心を満たし、何より既に危険域に達している地球人口飽和の問題を解決するためにも、宇宙への進出は不可欠と言ってよかった。
 衛星軌道を含む地球内及び周辺の怪現象調査解析、そして宇宙探査。いずれにしても必要なのは、空と宙、二つの「そら」を自在に駆けめぐる新たな翼であった。サワイ総監の提案で、各プロジェクトに関連する全ての組織・団体の代表達が一同に集められ、二つの計画の具体化とそれに必要な機体/装備の検討が行われることになった。






その名は"GUTS WING"


 2004年中盤、後の【TPC】極東本部となるための大改装が始まったばかりだった【UNDF】極東支部拠点基地、通称「ダイブハンガー」の一室に、発足予定の【G機関】、「宇宙開発構想」に望み二つの外宇宙航行システムを研究中だった【NSDA】、そして一年後に装備開発局として【TPC】に編入されることが決定していたカシムラ・チームの代表格が集まり、後の【TPC】参謀となるナハラ・マサユキの進行の元、会議は行われた。また予定外ながら、外宇宙からの驚異に対する防衛手段の模索を理由に、【TPC】警務局長官就任を控えたヨシオカ・テツジも参加している*6
 四者の求める結論は奇妙に一致していた。防衛軍特殊作業機として実績を上げていた、FW-1の改良転用である。
 【G機関】暫定代表であったイルマ・メグミは、発足メンバーを【UNDF】隊員からスカウトする予定であるとし、予測不能な超常現象に対応するためには、防衛軍パイロットが操縦を熟知しており基本性能も申し分ないFW-1の装備を充実・発展させることが、機関早期実現のために最適の道であるとした。
 二つの新宇宙航行システムの実用化を控えていることを明らかにした【NSDA】も、そのうち一つのプランはFW-1をベースにした航空宇宙機の使用が実現の早道であるとした上で、長時間宇宙飛行のためのFW-1改良試案を提示した。
 外宇宙からの飛来者への対応についても、「交渉を前提とした接触」か「攻撃を前提とした防衛」かというニュアンスの面で、ヨシオカとイルマの間の温度差が大きかったものの、必要とする機体に関しては意見が一致していた。軌道ステーションの増設と機動宇宙艇NSDA-2000の配備充実は進めるとして、直面する事態によっては大気圏内/外を短時間で移動する機体が必要になるであろうという予測は共通していた。
 FW-1開発当事者である【カシムラ・チーム】はというと、FW-1の性能にある程度満足しつつも、これまでの飛行データを元に更なる改良を加える機会を見計らっていた矢先であり、FW-1で事実上失敗した地球/宇宙往復性能への再挑戦の意欲も強かった。
 こうして各機関が協力の上、FW-1をそれぞれの求める仕様に応える汎用航空宇宙機に改良し、各機関の発足及び計画の早期実現を進めるという方針が固まった。

 FW-1の改良は、その基本性能と信頼性の高さもあって短期間の内に行われた。同時に【G機関】の大型特殊装備搭載用としてFW-2の改良型も開発され、2004年末には両機とも全ての試験飛行を終えている。
 2005年初頭、晴れて地球平和連合【TPC】が発足、「人間同士が戦うことのない時代の始まり」が宣言された。サワイの悲願であった「全世界非武装化」が実現する傍らで、急増してゆく超常現象/災害を見据えながら、【G機関】の設立準備も着々と進んでいた。
 そして2006年、TPC直属超常現象調査対応機関 Global Unlimited Task Squad =【GUTS】が正式に発足。イルマ・メグミを隊長とするその組織の概要と共に、その拠点であり発足会見の会場でもあるダイブハンガーの上空を、優雅に旋回する二つの機体の名が【GUTS WING】であることが、世界に向けて発表された。

 世界平和が実現した世界に誕生した【GUTS】によって、人々を苦しめる超常現象への対策が充実するのも時間の問題かと思われた。しかしその後人類を、いや「地球」を、これまでのあらゆる経験を持ってしても予測不能なほど壮絶かつ理不尽な試練が襲うなどとは、誰一人として予想していなかった。






●GW-01 ガッツウイング1号

ガッツウイング1号


開翼時全長:14m 大気圏内最高速度:マッハ5.5 乗員:1〜2名

 Global Unlimited Task Squad =【GUTS】の小型汎用航空宇宙機。最大二名が搭乗する複座型だが、一名でも操縦可能である。
 基本構造はFW-1と全く同じであり外観も大きな差異は無いが、搭載HPEエンジンはサイズを変えることなく大幅に改良され、速度・航続距離・運動性など全ての面で性能が大きく向上している。
ハイブーストノズル構造
 外観上の大きな差異の一つは、翼先端に追加された「ハイブーストノズル」だ。これは翼を完全に閉じた状態の時に、通常は翼縁の三基のノズルに送られる噴射エネルギーの全てを直接翼先端ノズルから排気することで、強大な推進力を得るものである。これにより本機は遂に単独大気圏離脱を可能とした。成層圏上層まで開翼/エンジン大気圏内吸気モードで上昇した後、翼を閉じて空気抵抗の少ない形態を取りエンジンを真空モードへ移行、ハイブーストノズルの推力で衛星軌道まで一気に突き抜ける。従来の燃料に比べて格段にエネルギー効率の高い新燃料HPEと、大幅に出力を増したエンジン及び加速用新ノズルの組み合わせが、空(そら)と宇宙(そら)の同時警戒/防衛を現実の物とした。またハイブーストノズルは、大気圏内では閉翼形態での一次的な急加速のためのノズルとして、また開翼飛行中の姿勢制御や急な方向転換のためのサブバーニアとしても利用可能である。
 尾翼上端には、ハイブーストノズル使用による大気圏離脱/再突入時、及び大気圏内極超音速飛行時の安定性を高めるための整流翼が追加された。
GW-01コクピットポッド  FW-1と最も異なるのがコクピット構造だ。操縦席周辺のフレームを再設計し、コクピットブロックを着脱可能なユニットとした。密閉性の高いこのユニットはパイロットの居住性を高めるだけでなく、宇宙での長時間運用を想定した生命維持のみならず、ユニット各部に姿勢制御バーニアを設置することで、宇宙で機体が使用不能になったときの脱出カプセルとしても機能し、驚くべき事にコクピットブロックのみでの大気圏突入すら可能なのである(ただし着地時の減速手段は原始的なパラシュートのみで、海面を着地場所に選べない場合は危険度が急増するが)。キャノピー(風防)には、ガラス以上の透明度ながら金属並みの強度と高い耐熱性を持ち、人間にとって有害な光波や電磁波・宇宙線などの遮断に優れた新素材キャノピーが採用されている。無重力工場でしか製造できないこのキャノピーは、平面及び緩い二次曲面以外の形状では製造が困難なため、キャノピー外観は涙滴型から平面構成型に変更され、耐圧強度はキャノピーフレームによって補強された。これらの改良により、FW-1時に懸念された大気圏外運用での不安が大幅に解消された。
GW-01乗降用タラップ展開図  機首ユニットは基本的にFW-1から転用・改造したものが使われている。メインユニットにはFW-1の探査ユニット装備を簡略小型化した各種センサー類が搭載され、多彩な怪現象の一次解析に使用された。各種センサーの一部の指向性センサービーム類は、内側の二門の砲口(旧FW-1汎用ユニットの7.62mm機関砲位置)から照射される。外側の二門はFW-1同様、120mmマルチディスチャージャーである。その他の機首ユニットはFW-1のものがそのまま使用可能。本体下部バルジ部の搭載スペースも健在で、多種多様な追加装備が用意された。
 2005〜6年の間に10機が生産され、うち8機が【GUTS】の拠点である【TPC】極東本部ダイブハンガーに配備された。




●GW-02 ガッツウイング2号

ガッツウイング2号


開翼時全長:29m 最高速度:マッハ4.0 乗員:1〜4名

 FW-2を改良して作られた【GUTS】の大型特殊装備搭載機。操縦士、航法士、観測/分析士、指揮士の四つの座席があるが、操縦自体は一名で可能。
 次々と新たな様相を見せる超常現象は、過去のデータの蓄積と研究によって理論上対処・解決が可能な物も増えつつはあったが、その為に使用する装置の多くは、開発したての新技術の塊であるがために大型で重量のある物が多く、また装備の機能によってはパイロットである人間にとって有害な影響を及ぼす物も少なくなかった。これらの特殊装備を搭載運用するための機体ベースとして、FW-2に白羽の矢が立てられた。常用輸送機としては難のあったFW-2だが、コンテナ部はその大きさ故に改良・応用の余地が多く、本体は重量物輸送に遜色なしとして、特殊装備搭載専用機の改造ベースにうってつけと判断された。当初は【TPC】極東本部のみにしか存在しなかった【GUTS】の専用機として受注されたため、大量生産を前提としたコストや維持設備の問題が度外視可能だったことも理由の一つである。
 FW-2からの改良点は、主にコンテナ部分に集中している。フレーム構造を更に強化することで、装備の重量や搭載時の重量バランスがいかなるものであっても耐えられる設計となっている。コンテナ内壁面には搭載装備の一部が発する有害な電磁波や放射線を遮断するシールド加工が施された。異常事態に即刻駆けつける速度確保のためにエンジン出力は強化され、コンテナ外形もFW-2より空力を意識した形状となっている。
 搭載可能な特殊装備は、制式装備から現場で急増されたようなものまで含め多岐に渡り、当時の開発員でも全種把握は出来ていなかったとまで言われている。代表的な物として、音波・超音波発生/中和装置、電磁波発生/中和装置、光熱波(赤外線や紫外線・宇宙線など)照射/偏向/中和装置、磁力線放射装置、重力偏向装置(ただし効力はほとんど無かったようだ)、液体窒素発射装置などがある。勿論FW-2同様、通常の輸送コンテナとしても使用可能である。ただしコンテナ形状変更のため、搭載量はFW-2を大きく下回ることとなった。
 機体後部下面ブロックの前方下面はオプション懸架装置、後方上部は推進補助用HPEノズルが配置され、残る領域は陸上活動用車両などの搭載スペースとなっている。
 ボディの左右外縁部もオプションブロックとなっていて、ここにも様々な装備が搭載可能。超長距離飛行用の追加燃料タンクや、コンテナ部に搭載した装備の発射装置が搭載された。特筆すべき装備としては、上昇用高出力ブースターとそのHPEプロペラント、及び機体との接続を補強するフレームが一体となった補助ブースターユニットがある。垂直上昇時の牽引力を強化するユニットで、これに懸架用ワイヤーユニット「アルチハンド」を機体下部サブコンテナ前方に追加装備することで、強大な出力を利用しての超重量物移送を可能とした。
 2006年までに生産された6機の全てが、【GUTS】所属機としてダイブハンガーに配備された。



●GW-01MO-0 マキシマ・オーバードライブ0号実験機

マキシマ・オーバードライブ0号実験機


全長:20m  乗員:1〜2名

 「マキシマ・オーバードライブ」は、ヤオ・ナバン博士が提唱し【NSDA】が研究していた新宇宙航行システムのひとつで、陽子と反陽子を対消滅させて発生した光子を推進力として使用する亜光速推進機関である。本機はその最初の本格実験機。
 2004年に完成したばかりのGW-01最初期生産機の機体後部に、マキシマ・ジェネレーターが着脱可能なブースターとして接続されている。GW-01採用の理由は、【NSDA】自主開発の機動宇宙艇NSDA-2000が構造強度などの問題でマキシマ・ジェネレーター接続に適さなかったことや、母体となったFW-1の実績が評価されたこと、更にFW-1と違い大気内飛行及び長時間宇宙飛行を可能とするGW-01ならば、マキシマ・ジェネレーターがトラブルで使用不能になっても、ジェネレーターを切り離して単体で(場合によっては宇宙空間から直接地上へ)帰還することが可能と判断されたことなどである。機首ユニットが各観測用装置で埋め尽くされている以外は、GW-01本体は通常仕様と全く変わらない。
 2005年、既にGW-01の操縦を熟知していた【GUTS】結成前の【G機関】の隊員養成教官ミシナ・マサミの搭乗により、この0号機による初回実用実験が行われた。故にマキシマ・ブースター上面に、当時の【G機関】の暫定マークが描かれている。実験航行では理想値には及ばないもののまずまずの速度性能を見せ、何よりマキシマ・ジェネレ−ターの高い安定性を実証し、後のマキシマ・オーバードライブ開発推進をほぼ決定づけた。ただし機体の製造から航行実験まで全て人工衛星基地を拠点に行われたため、大気圏内での飛行実験はこの時点では行われていない。また同年内に行われたもう一つの新宇宙航行システム「ゼロ・ドライブ」の航行実験では、その性能を見込まれ随伴観測機として投入されている*7



○0D100 ゼロ・ドライブ実験機 ”プラズマ百式”(参考)

プラズマ百式

全長:20.5m 乗員:1名

 【NSDA】が「マキシマ・オーバードライブ」と平行して研究・開発していたもう一つの新航行システムが、新理論によるプラズマ推進エンジンを搭載し、マキシマ・オーバードライブの亜光速を越える光速航行を目標とした「ゼロ・ドライブ計画」である。
 理論はマキシマ・オーバードライブより先行していながら、実現可能な出力と機体サイズの折り合いで難航していたこの計画は、マキシマ・オーバードライブにやや遅れる形で実用試験に入った。だが初号実験機として建造されたこの0D100(ゼロ・ディー・ワンゼロゼロ)通称”プラズマ百式”は、脱出装置は搭載されず生命維持装置も最低限に抑えられ、機体重量を極限まで削減して理想速度実現を狙うという少々乱暴な設計であった*8。ある意味急造品とも言えるこの仕様に、内部でも現段階での有人実験は危険だとの声があったという。
 2005年にGW-01MO-0を随伴して行われた航行実験では、初回航行でいとも簡単に亜光速に達した上、直接観測範囲内で光速到達が確認され、更に超光速域に達したと思われる痕跡も観測されるという快挙を成し遂げたが、不運か必然かその直後に0D100の機体反応が失われてしまった。その後0D100が帰還する様子は無く、可能範囲での捜索でも痕跡が全く発見できない状況に陥り、結局0D100は行方不明機に認定された。この実験を境に「ゼロ・ドライブ計画」は、その後しばしの間凍結されることとなる。
 時を経て2018年、行方不明だった0D100が冥王星付近の宙域で突然発見された。回収された機体からパイロットは発見されなかったものの、機体自体に損傷がほとんど無かったことから、推進システム自体の再検証のため同年末期に回収機体を修復、再利用しての第二回航行実験が月面基地ガロワにて行われた。何度かの慣熟航行実験のさなか、突然発見された巨大隕石の太陽系急速接近に対し、同機が大型隕石破壊ミサイル「メガ・メテオストライク・ランチャー」(通称ファイナル・メガ・ランチャー)を装備して出動。折しもこの出動航行中に、同機の光速到達が確認された。その後通常航行に戻った0D100は作戦通り冥王星軌道の外で隕石破壊に成功、直後隕石内部より出現した宇宙怪獣「ガイガレード」の襲撃を受け一時音信不通になるも、【ウルトラマンダイナ】によるガイガレード撃退後に【SUPER-GUTS】のG-EAGLEにより無事回収された*9。この時の観測結果によりプラズマ推進理論自体には問題がないことが立証され、「ゼロ・ドライブ」は新たな長距離宇宙航行計画の一環として再評価されることとなり、現在も研究が行われている。
 機体は【NSDA】による独自設計の物だが、キャノピーにはフレームも含めてGW-01と同仕様の物が流用されている。








*5
 このサワイの考えは後日、サワイ自身の経験によって証明された。【超常現象対応機関】の設立準備が佳境に入っていた2006年、地球外生命体の着陸痕跡と思われる現場をサワイが視察中に、上空から飛来した未確認飛行物体によりサワイが搭乗車両ごと拉致されかけるという事件が起こったのだ。当時の輸送部所属の一隊員の機転によりサワイは救助されたが、このときサワイがそのまま連れ去られていたら、その後どんな歴史が刻まれたか想像もつかない。なおこの時の飛行物体の正体については、後にデシモ星系人との関連が推測されたものの、詳しい事は未だ不明である
*本文へ


*6
 ヨシオカのこの会議への急な参加について、2004年の時点で宇宙戦闘母艦「アートデッセイ号」製造の計画が既に存在し、艦載用の航空宇宙機を検討するためではないかと言う説がある。2007年開発開始〜2008年完成と公表されているアートデッセイ号の開発経緯の不自然さから出た推測だが、真偽は不明
*本文へ


*7
 GW-01の初飛行が2004年、GW-01MO-1の初試験飛行が2005年、【GUTS】結成時のGW-01公開が2006年。実はこのGW-01MO-1に使用されたGW-01こそが、マスコミに正式に登場した最初のGW-01型である。なお後に一部のメディアでこの機体が「スノーホワイト改」と呼称された例があるが、「スノーホワイト」の通称は後の1号試験機でも後期になってから呼ばれたもので、本機に特に固有通称があったという記録は無い。敢えて呼ぶなら時系列的に考えてプロトタイプ・スノーホワイトとでも言う方が適切である
*本文へ


*8
 マキシマ・オーバードライブの順調な実用化やTPCの要望に押され、開発陣に焦りが生じたのではないかとの説もあるが、定かではない
*本文へ


*9 なおこの時の隕石襲来は当初偶然と思われていたが、後の”太陽系決戦”時にガイガレードの同種族とおぼしき宇宙怪獣(識別コード「ネオガイガレード」)が確認されたことから、「スフィア」による意図的な侵攻作戦だったとの見方が現在は主流である。また2008年のマキシマ・オーバードライブ最終飛行試験時の「機械島」(ゴブニュ)侵攻、及び2018年の「スヒューム」による人工太陽「カンパネラ」乗っ取り事件、そして一連のスフィア侵攻などがいずれも「人類の新しい科学の発展を阻止する」という目的で共通することから、これらの侵略・侵攻行動が全て同じ一つの「地球への悪意、もしくは恐れ」から端を発する物ではないかとの説もある。なお余談だが、0D100の初代パイロットはアスカ・カズマ、2018年の二代目パイロットは彼の息子の【SUPER GUTS】隊員(当時)アスカ・シンである
*本文へ




TOP   目次   ←プロジェクト・フェアウイング   対”怪獣”戦闘機→